大人の雰囲気に満ちたお洒落な群像劇「ACCA13区監察課」ネタバレ/感想→複線が完璧

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時々群像劇とかスパイ系の漫画が無性に読みたくなる事がある。

「ACCA13区監察課」という作品は、そんな欲求を余すことなく満たしてくれる極上のスタイリッシュ群像劇であった。

 

今回は、「ACCA13区監察課」を紹介していきます。きっとあなたもこの作品の世界観にどっぷりハマると思います。

 

 

「ACCA13区監察課」とは

 

オノ・ナツメ原作、月刊ビックガンガンにて連載された人気作で、2017年にはアニメ化され、舞台化もされている作品です。

 

作者のオノ・ナツメさんについて

個性的なタッチで独特な世界観の作品を生み出す人気漫画家オノ・ナツメさん
独特な画風、人間模様の複雑さと深さ、残酷さと愛をバランス良く表現するタッチが特徴の唯一無二の漫画家さんです。

 

オノさんはめちゃめちゃスタイリッシュな漫画家さん(語彙力)というイメージなのですが、「食べる」にまつわる日常を描く、ほのぼのほっこり短編漫画集どこかでだれかも食べているは違った読み味があり面白いです。

 

 

本人のTwitter【@ono_n_info

最近は漫画家さんも皆Twitterやっていて身近に感じれますね。

 

 

「ACCA13区監察課」のあらすじと設定☑  

 

ACCA13区監察課のあらすじを簡単に説明します。

伏線の貼り方、舞台設定がとても秀逸な作品ですよ。

 

あらすじ

13区に分かれた世界にある、巨大統一組織ACCA(アッカ)。

ACCA本部の監察課副課長ジーン・オータスは「もらいタバコのジーン」の異名を持つ、組織きっての食えない男。

 

そんなジーンに起こる異変、謎の影…。

 

世界の陰謀が、ジーンを絡め取ろうと動き出す――!!

 

小国が統合して13の区で構成されるようになった国が舞台。

主人公は各区の支部が正常に機能しているか視察する監察課に所属している。

ある時噂で自分が国を揺るがすクーデターの首謀者とされている事を知り、各区を視察しながら真実を探していくお話

 

タイトルそのままですね_監察課の職員

主人公のジーンが出張して仕事をするだけなのですが、伏線の張り方、舞台設定、映像美術、オノナツメ氏のキャラデザ…など世界観がとても魅力的な作品です。

 

見所について

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①魅惑の大人の世界観

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(出典:『ACCA13区監察課』)

 

「動いているけど静か、静かだけど動いている」、それでいて渋さを前面に押し出し、かつ分かりやすい大人の香りが漂う世界観が魅力

ミステリー、架空の国で地方色様々、制服、人情、タバコ、友情、政治、旅、クーデターと様々な要素を取り入れた組織に生きる人間達の群像劇。

 

エンターテイメントとして非常に完成度が高い作品です。

 

この世界ではタバコは重税で高額所得者の嗜好品という設定

主人公の 「もらい煙草のジーン」という二つ名は、乞食的なアレかと思ったが、煙草が超高級品で喫煙は特権の世界で、それができるだけの人脈を築いている有能さを表しており、こちらも粋な設定として機能している。

 

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(出典:『ACCA13区監察課』)

 

②張り巡らされた「伏線」 

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(出典:『ACCA13区監察課』)

 

伏線が秀逸で、黒幕に黒幕を重ね、それを徐々に展開していく。

 

主人公が国家と組織の様々な思惑が交錯して引き起こされるクーデターに巻き込まれていくというストーリーなので、初めの方から巧みに仕掛けていた伏線が後半で活きて子気味よく溶けていくのが心地よく終わりまでの畳み掛けが素晴らしい。

 

「王族。クーデター。暗殺」とくれば、ドロドロした展開になりそうなキナ臭いテーマが根幹にありながら「誰も死なない着地点」につけてくれたのがお見事。

 

関係性も含め登場人物が魅力的

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(出典:『ACCA13区監察課』)

 

各々登場人物が信念を心の中に秘めている。組織・国家の未来を巡って、それぞれの思惑が交錯し静かに衝突し、圧巻怒涛のクライマックスへ…。

 

ウィットでクールな作風と思惑孕む人間関係が織りなす饗宴が痺れる。

究極の献身というものを見た、これは愛なのか、忠義なのか…

正に登場人物が生きている作品

 

最後に!

 

 

 

制服、主従、年の差、心理戦、スパイ、飯テロetc

世界を模した13区それぞれの風景の中での群像劇…陰謀…

何かしら性癖にブチ刺さる要素満載な上に、静かに淡々と進む物語の中に散りばめられた伏線の鮮やかな回収が見事な見事なドラマチック群像エンタテイメント作品

 

ゆったりと歩き、ゆったりと会話するだけなのに全く退屈しない演出

退屈な作風を大人向けといって楽しめる人向けではなかろうか。

 

群像劇やミステリー好きにはかなりオススメです。