淡くノスタルジックな感動「ふたつのスピカ」ネタバレ/感想

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宇宙を題材に熱かった漫画に「ふたつのスピカ」という作品があります。

 

月刊コミックフラッパーで連載されていた柳沼行さんの漫画が原作で、アニメ化、実写ドラマ化もされている作品です。

ちょうど90年〜2000年代にかけて流行った“ノスタルジックSF”のムーブメントに位置づけられる作品ですが、独自の魅力や空気感を持った作品です。

 

当記事では、「ふたつのスピカ」の魅力を余すところなくご紹介していくので是非最後までお付き合い下さい。

 

 

「ふたつのスピカ」とはどんな作品なのか⁉

 

「ふたつのスピカ」は柳沼行による宇宙を題材とした作品。

「月刊コミックフラッパー」で連載され、2001年~2009年9月号まで連載され、コミックスは全16巻。アニメ/ドラマ化もされている。

 

小さい頃読んで今でもたまに読み返す良作なんだが、2001-2009という連載時期からして同年代だと知らない人が大多数なんだろうな😖

 

「ふたつのスピカ」のあらすじと概要▼

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(出典:『ふたつのスピカ』)

 

キャラにもそれぞれ魅力があり、独特の世界観と演出は秀逸な作品ですので、その辺りを紹介していきます。

 

あらすじ

西暦2010年、日本初の有人宇宙探査ロケット「獅子号」は市街地に墜落して多くの死傷者をだす惨事となった。

 

事故で母親を失った少女「アスミ」は事故機のパイロットの幽霊「ライオンさん」と出会い、宇宙飛行士を目指すようになった。

 

引用:https://www.cmoa.jp/title/17613/

 

宇宙飛行士を目指す女の子とそれを見守る「ライオンさん」(幽霊)、開校されたばかりの国立宇宙学校で同じ夢を持つ友人と訓練に励む日々を描かれています。

 

絵柄は懐かしく、胸を掴まれる描写もあるけど、悲しくも温かみのある世界観で、作品の雰囲気がプラネテスや電脳コイルに似ており、ノスタルジーの香りを漂わせる作品となっています。

 

 「ふたつのスピカ」の見所!(若干のネタバレがあります。)

 「ふたつのスピカ」の注目してほしい見所をいくつか絞ってご紹介していきます。

 

①友情や各登場人物の宇宙への思い、過去との葛藤

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(出典:『ふたつのスピカ』)

 

物語としては、宇宙を目指したロケットが墜落したことによって始まります。

主人公アスミはロケット墜落事故で母親を亡くしており、そのロケットのパイロットの幽霊(ライオン)が現れ宇宙への想いをアスミに託し、その想いを胸に宇宙飛行士訓練校に入り、仲間と共に支えながら成長していく群像劇となっています。

 

友情や各登場人物の宇宙への思い、過去との葛藤を描いたSFファンタジーです

 

登場人物は各々で様々なわだかまりを抱えており

  • いまだ宇宙を夢見続ける者
  • 悪夢に苛まれる者など、etc…

物語には、獅子号墜落事故という社会的事件が作品の背骨として終始徹底している所がこの作品の大きなポイントとなっています。

 

②ライオンさんの存在

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(出典:『ふたつのスピカ』)

 

ライオンさんは宇宙船墜落事故で命を落とした宇宙飛行士の幽霊。

ライオンのお面を被っている事からアスミが名付けた。

 

アスミにだけ見え他の人には見えない、幼い頃から宇宙飛行士のトレーニングを行ったり、悩みの多いアスミの傍に常におり、優しい言葉をかけて励ますイケメン。

ライオンさん自身の生前が語られる事も多くとにかく、エピソードが切なすぎて…あーーーってなる(泣)

 

③鬱と感動の中庸をいく

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(出典:『ふたつのスピカ』)

 

鬱漫画ではないんだが、話が重たくてこれはこれで心にくるものがある。

また、漂う空気感が素朴な絵柄と相まって優しく、何も悲しくないのに何故かずっと雰囲気が悲しくノスタルジー。そこがまた良く、泣かされる。

 

鬱展開が来るんじゃないかとビクビクしながら読む…

でも面白い…というかグッとくるというか…素敵なお話が多く…

作品全体を漂う素朴感と透明感と懐かしい空気がとても魅力的な作品です。

 

④数多くの名言 

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(出典:『ふたつのスピカ』)

 

ふたつのスピカ。名言製造コミック。

この作品は台詞がすごく胸に沁みる。やっぱりスピカはいい作品だね▼

  •  「空が美しいと気付いたら…誰だって上を向いて歩くもんだよ。」
  • 「自然に人をアシストできることも才能」 
  • 「夢を語り合える仲間がいることを誇りに思え。そして、容赦なく勝て」 
  •  「口に出した言葉だけが真実とは限らない」

 

 

アニメ主題歌:鯨

 


この曲はポルノグラフィティが制作に携わっているんだけど歌詞と本編のリンクが凄い。神の視点と人間の視点の二つが楽しめる曲。

 

「鯨」と「Venus Say...」は同じストーリーをそれぞれ異なる視点で歌っており、陸に上がってしまった鯨(=『ふたつのスピカ』で宇宙へ出て行こうとする人類)を、前者は鯨の視点から、後者はそれを俯瞰する神の視点から歌われている。

"鯨"="(弱き)旅人"である。

 

引用:https://dic.nicovideo.jp

 

作品内容とはリンクしてないようでしている(EDの「みあげてごらん夜の星を」も名曲です。

 

まとめ▼

 

作品全体の空気感と共に、涙腺破壊ポイントがバンバン出てきます。

宇宙飛行士を目指す女の子の話を中心に、青春の一言で片付けるには勿体ないドラマが詰まりすぎている漫画です。

主人公の彼女やキャラの幸せを祈ったのは何時以来か。素直に感動します。

 

「文字」を読んでないたことがありますか? 

ぜひ自分の目で確かめてみて下さい。