19世紀アジアの文化や結婚生活を緻密に描く『乙嫁語り』ネタバレ・感想

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『乙嫁語り』は、19世のアジアを舞台に13歳の旦那様に嫁いだ20歳のアミルといろんな地域のお嫁さんを描いた作品です。

 

各所で評価されていて当然のおもしろさ

同作者による歴史マニアを唸らせるほどガチなヴィクトリア朝の世界「民族衣装好き」「19世紀の中央アジア文化」好きにはたまらない作品となっています。

 

当記事では、『乙嫁語り』に初めて触れる人にい分かりやすいように、あらすじ・登場人物、見所を僕の感想(ネタバレ含む)を添えてご紹介していきたいと思います。

 

作品情報▼ 

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(出典:『乙嫁語り』)

 

概要▼

ジャンル:時代漫画
作者:森薫
掲載誌:Fellows! → ハルタ
巻数:既刊11巻(2018年12月現在)

 

あらすじ▼

美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。

遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? 

 

引用:https://booklive.jp/product/index/title_id/141282/vol_no/001

 

中世の中央アジアの結婚をめぐる、色々な嫁入りの物語。

美しい風景、食卓、装いだけでも思わず没入してしまうが、初対面で結婚することも多い夫婦が、少しずつ愛を育んでいく様やあたたかい地縁にもほっこりする。
 

とにかく綺麗な作品…刺繍が綺麗

馬や羊もでる…おいしそうなごはんもたくさんある…愛と成長もある…美しい作品

 

 

登場人物▼

アミル・ハルガル

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(出典:『乙嫁語り』)

 

イエホン家に20歳(当時としてはかなり遅い)嫁いだ遊牧民の娘アミル。

苦難を乗り越えながら年下の花婿カルルクと絆を深めていく。

 

弓が上手、強く、賢く、美しく、一途に主人に添い遂げる…そしてたまに天然。

とてもヒロイン力のあるキャラで魅力的です。

 

バルキルシュ

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(出典:『乙嫁語り』)

 

気骨溢れる強いばーちゃん。

余談ではあるが、バルキルシュのお婆様がどーしても僕の亡くなった祖母に似てる(容姿ではなく、性格などが…。)

 

パリヤ

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(出典:『乙嫁語り』)

 

パリヤさんは初登場から色々と飛ばし過ぎで大好きです。

手先が器用なのに人間関係不器用で、それなのに一生懸命で空回り、ちょっと思い込みも激しかったりと、いちいち可愛すぎ

 

嫁に行きたいけど花嫁準備はめんどくさい

お見合いで変な受け答えしてやきもき……。

彼女が結婚できるかハラハラしましたが、縁談が正式に決まって本当に良かった!

 

乙嫁語りには色々な嫁さんが出てくるが、ダントツの親近感。

 

ウマル

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(出典:『乙嫁語り』)

 

パリアの縁談相手

幼いころに病弱だった母と死別しており、妻には元気で健康な女性をと望んでいたところ、パリヤの懸命さと力強さに安堵を覚えただろう。

ウマルとパリアが可愛すぎる。ニヤニヤをありがとう……

 

カモーラ 

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(出典:『乙嫁語り』)

 

美人で気立てが良く、家事や刺繍はもちろん、歌舞にまで長ける理想の娘として、町の住民からの評判も高い。完璧ヒロインタイプ(天使)

 

可愛い素敵な理想の女子の概念がそのまま受肉したみたいな生き物…

地味な陰キャラにも分け隔てなく優しく、優しくされるほうが居たたまれなくなるアレ

 

アゼル

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(出典:『乙嫁語り』)

 

ヒロイン、アミルの兄ちゃん。

美人すぎる狩人(雄)。従兄弟や、父親世代との確執とか一族としていろいろあるところを若くして背負い達観している。血の気の多いキャラ

 

異文化を知れる『乙嫁語り』の見所厳選(ネタバレ含む)

『乙嫁語り』には多くの魅力が隠されています。

 

逞しく生きる女性達への賛歌。 

異なる文化を描く漫画の、ひとつの理想型

「乙嫁」は「美しいお嫁さん」という意味らしく、タイトル通り美しさに溢れた作品。

自然の雄大さであったり文化の固有性も堪能できる作品となっています。

 
若い女性にはロシア系と東アジア系が混ざった魅力的な美女が見受けられます。

 

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(出典:『乙嫁語り』)

 

作者(森薫)の描写力・勉強量が凄い

19世紀の中央アジアについての雑学や、それにまつわるキャラや物語がビッシリ描かれていて、作者さんの中央アジア文化への愛と知識

「好き」が、フェチズムが読んでいてひしひし伝わってくる。

 

作者の前作『エマ』は、王道のストーリー仕立てで帰結点はわかってしまう(そこもまた良かった)けど、『乙嫁語り』は物語の帰結点は読めない作りだと感じる

 

 

中央アジアやその周辺の多様な民族文化 

ヒロインの嫁いだ村に実家の部族が抗争仕掛けて来るんだけど、目的はヒロインを別の有力な部族に嫁がせて、家畜の放牧地を確保することだったり

放牧地が確保できないと家畜が死に自分達も生きてはいけないなど、歴史も学べる。

 

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(出典:『乙嫁語り』)

 

人が生きるということ。

遊牧民の生活、仕事をする、子を生む。

結婚とは、家族とは、一族とは。人の営みとは何か?

現代日本とかけ離れた世界に、“今”を生きぬく糧が散りばめられている、良書。

 

様々な「お嫁さん」

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(出典:『乙嫁語り』)

 

理想を全部ぶち込んだと作者が言うように、愛すべきヒロインとその時代背景から襲いくる様々な出来事。それを通して深まっていく夫婦の絆。

 

12歳の夫と20歳の妻を中心に様々な夫婦の形や民族での暮らしなどを見れます

色んな恋愛の形。少年も嫁も可愛い。出てくる嫁全部可愛い!

 

パリヤに関しては乙嫁になれますようにと願わずにいられないはず。

 

見惚れるほど綺麗な絵

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(出典:『乙嫁語り』)

 

絵だけでも読む価値がある凄まじい画力。

改めて読み直すとき、ヒトコマひとこま、作者があの衣装を描き込んでる姿が脳裏に浮かび、そのあまりの膨大な作業量と凄さに言葉を失う。

本当に芸術品

 

見開きや、表紙とかだけじゃ無くて全編物凄い描き込み。  

 

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(出典:『乙嫁語り』)

 

 

アミルの衣装が全て手刺繍で制作したレイヤー

以前、作品への愛が止まらなさすぎてアミルの衣装を約6年かけ、刺繍部分は全て手仕事で作ってしまったというコスプレイヤーのさんがメディアで紹介されていました。

 

 

コスプレの域を越えているような気がする。

 

 

 

 

総評: 乙嫁語り

エマで知っていましたが『乙嫁語り』を読んで、この作者、完全におかしいと確信した作品(誉め言葉)書き込み具合が狂気。ストーリー最高。万人におススメできる。

なにこれな作品なので読んで損はないはず。

 

是非読んでみて下さいね。