モンスターを食べる『ダンジョン飯』九井諒子の魅力が詰まった漫画の感想/見所紹介(ネタバレ)

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モンスターを食べる 『ダンジョン飯』の感想、あらすじや見所紹介

 

九井諒子さんは『竜の学校は山の上』『ひきだしにテラリウム』 など独自の世界観が光る短編集が有名ですが、初の長編連載作『ダンジョン飯』は、シリアスにギャグにグルメなど、九井諒子さんの天才っぷりが光るさ作品なので、特におすすめしたい作品です

 

今回はそんな大人気漫画『ダンジョン飯』のあらすじや登場人物、おすすめしたい見所をネタバレや感想を含めてご紹介していくのんで是非最後までご覧ください。

 

モンスターを美味しく食べる『ダンジョン飯』のあらすじ 

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まずは、ファンタジー漫画の名手・九井諒子、初の長編作品『ダンジョン飯』の作品の概要やストーリーについてご紹介していきます。

今一番のおすすめのファンタジー漫画です。マンが好きなら知っておきましょう。

 

作品の概要について▼ 

  • ジャンル:ハイファンタジー・グルメ漫画
  • 作者:九井諒子
  • 出版社:KADOKAWA エンターブレイン
  • 掲載誌:ハルタ
  • 巻数:既刊7巻(2019å¹´4月12日現在)

 

ファンタジーRPG風の世界観で、倒したモンスターを調理して食べるながらダンジョン踏破を目指して冒険していく物語。

 

ただ、食べるだけがテーマでは無く、RPG的な世界観に、しっかりとしたストーリーがあり、読み進めるごとに飯的な要素より、世界全体の謎だったり、核心に近づいているストーリーのハイファンタジーとしてめたんこ面白い。

 

ダンジョン飯のあらすじ▼

ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。

再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。

そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!! 

襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ…

 

しっかりとその世界に生きている『ダンジョン飯』の登場人物たち

『ダンジョン飯』は世界観の掘り下げが進み、登場人物のバックボーンが明らかになればなるほど愛着もひとしおです。そんな登場人物を紹介していきます。

 

ライオス・トーデン

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(出典:『ダンジョン飯』)

 

大手パーティのリーダーで今作の主人公。

基本有能で主人公気質なんだけど、一ヶ所だけ頭のネジがぶっ飛んでいる。

魔物についての知識は確かなものだが、金と他人に興味が無く、コミュニケーション能力に乏しい。冷静ではあるが嘘をつくのが下手。

 

魔物の話を始めると瞳孔が開き、特に魔物食には異常な執着を見せる。

ナチュラルなモンスターサイコパス

 

マルシル

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(出典:『ダンジョン飯』)

 

強力な攻撃魔法を駆使し、回復術、防御、罠や鍵の解除まで様々な魔法を扱う

黙っていれば才色兼備な美エルフで様々な魔術に精通している。…が

とにかくポンコツが過ぎるため、作中では可哀想な扱いを受けることが多く、色んな意味で愛されているキャラ。

 

チルチャック

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(出典:『ダンジョン飯』)

 

小柄な種族・ハーフフットの鍵師。ひねくれた物言いの冷静なツッコミ役。

すべき仕事はきちんとこなし、最初はそうでも無かったけど話が進んでいく内にツンデレだったり、妻子持ちだったり、29歳だったり色々判明してきて可愛い。

 

センシ 

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(出典:『ダンジョン飯』)

 

恰幅の良い短躯と丸い大きな目、豊かな黒髪と髭を蓄えた、ドワーフ

 

偏屈な変人なんだけど無意味に頑固なんじゃなくて、料理に関する新しい発見を常に求めていて積極的に吸収していく、先駆者ポジだけど完成していなくて、まさに探究

 

謎の多い人物だったセンシの正体が分かるお話は圧巻。

不相応な武具を持ち、魔物食を食べながら単身ダンジョンで暮らす彼が恐れていた"真実"、センシの哀しき過去、それが明らかになったとき、彼は本当の仲間となる。

 

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(出典:『ダンジョン飯』)

 

イヅツミ

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(出典:『ダンジョン飯』)

 

人間い近い獣人のイヅツミ

行動、戦闘、性格、何してても猫。ちゃんと猫の特性を解った上で描かれてるので、猫好き・猫飼いならば「あるある!」仕草がてんこ盛り

 

自分勝手な獣人イヅツミが礼儀や常識が無さ過ぎでほぼ猫

そんなイヅツミに振り回されているライオス一行を見るのは、折角の団結に水を差されるストレスもありつつ、反面とても楽しい

 

作者のセンスに脱帽『ダンジョン飯』の注目すべき見所3選(ネタバレあるよ)

ストーリーてんかいや登場人物、作品のファンタジーな世界観全てに魅力を感じ、垣間見える作者のセンスが読者をくぎ付けにする『ダンジョン飯』は魅力に溢れています。

 

『ダンジョン飯』の注目すべき見所をあますことなくご紹介していきます。

 

『ファンタジーとグルメ』の皮を被った仮想生態系考察漫画

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(出典:『ダンジョン飯』)

 

ダンジョン飯には、作者独自の考察を基にしたオリジナルのきちんとした下地がある

 

自給自足のサバイバル生活というのは生態系との関連が強いため、生態系に物語の焦点を当てる動機としてなかなかに優れたテーマは、妄想力・想像力の強さのなせる技

 

モンスターの生態解釈とか設備の使い方とか、架空のものを現実へ落とし込む九井諒子節、自分の知らない世界を疑似的に体験できるのがこの漫画の凄い所。

作者はよっぽどRPGゲームが好きだったんだろうなあってシミジミ感じる(笑)

 

 モンスターの料理風景もリアル

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(出典:『ダンジョン飯』)

 

創意工夫して死の罠に満ちた地下迷宮を探検する主人公パーティーが、経費節約のため倒したモンスターを料理して美味しく食べる、今までにないグルメな作品

 

料理の知識もないと描けないだろうし、料理そのものより「あのお馴染みのモンスターの生物学的な実態は、実はこうなってる(だから食える)」という独自解釈が面白く、「干しスライム」など架空の生物の調理なのにちゃんと美味しそうに見えるのが凄い。

 

実在しない食材なのになんか出来そうな雰囲気ある料理風景は大きな魅力

 

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(出典:『ダンジョン飯』)

 

異種族、異文化との交流

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(出典:『ダンジョン飯』)

 

異文化交流について食という観点から極めて真面目に描いてる

登場人物が互いの文化に敬意を払い、自分の文化=誇りも尊重してくれる

食文化だけは思いっきり日本として描かれていて(日本に相当するどこかの地域)大量の油で揚げる調理法でカツ作ったり、箸みんな普通に使ってたりしてて面白い。

 

「生命の尊厳」「環境問題」「人間の変容」「異文化接触」など

食材と食事に対する登場人物たちのこだわり、文化的奥行きも大きな魅力の一つ

 

九井諒子ショートストーリーの発想が天才

九井諒子さんは、突飛な発想を普通に、違和感なくエンターテイメントにみせる天才

『竜のかわいい七つの子』と『竜の学校は山の上』などの、短い一話完結の物語で密度の高い世界観を描ききっています。なんとも言えない複雑な気持ちになりたい方には竜の学校の『進学天使』も読んでみて下さい。

 

九井諒子作品に初めて触れる人は『ひきだしにテラリウム』を読んでみて下さい。

この1巻完結漫画が合えば作者のどの作品も魅力的に感じるはずです。

 

 

 

 

『ダンジョン飯』はこんな人におすすめ。 

『ダンジョン飯』は万人におすすめできる作品です。

シンプルなタイトルに似つかわしくない練り上げられたファンタジー・RPG的世界観にオリジナリティ。何より親しみやすいストーリーが魅力な漫画です。

ギャグ漫画と思いきや恐ろしく練り込まれたファンタジーを味わって胃を痛めて下さい。