ついにアニメ化『BEASTARS』肉食獣と草食獣が共存する社会を描いた漫画の感想・紹介(ネタバレ)

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ついにアニメ化『BEASTARS』肉食獣と草食獣が共存する社会を描いた漫画の感想・紹介(ネタバレ)

 

2019年10月よりアニメの放送が始まる『BEASTARS』

 

肉食獣と草食獣が表向きは人のように共存してる世界で、生まれ持った本能に抗いながら、全寮制の学校へ通い生きるという擬人化された動物たちが織り成す群像劇です。

 

今回はこの『BEASTARS』のあらすじや読むうえで注目すべき見所などをご紹介していくんで、是非最後までお付き合いください。

 

ついにアニメ化『BEASTARS』のあらすじ 

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まずはアニメ化が決定し注目を浴びる『BEASTARS』のあらすじと作品の概要につてい見ていきましょう。

 

作品の概要やSNSについて▼

 

『BEASTARS』のあらすじ▼

中高一貫のエリート学校・チェリートン学園内で、ある日草食獣アルパカの生徒テムが肉食獣に殺されるという「食殺事件」が起きる。

 

テムと同じく演劇部部員であったハイイロオオカミの少年レゴシは、大型の肉食獣であることに加えて寡黙な性格や意味深な言動が災いし、テム殺しの犯人だと疑いの目を向けられてしまう。

 

草食と肉食が平和に共存する動物の世界の学校が舞台

ある日ヤギの男の子が殺された事件で、オオカミである主人公にも疑念の目が向けられ、この事件を主軸に主人公の学園生活や成長がすごく丁寧に描かれている

 

ジャンル自体はいわゆる青春群像劇タイプの作品で、動物が人間の知性と理性を備え、身体の体型もそれに近いものの、でも動物としての習性や本能もしっかりと在る。

そんな登場人物たちが繰り広げる物語がとても面白く深い作品です。

 

全員動物『BEASTARS』の主な登場人物(ネタバレあります。)

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『BEASTARS』の登場人物を紹介していきます。

学園モノでありながら登場人物が皆動物、その設定を活かし各人物が掘り下げられていて物語が膨らみ、登場人物によって織り成されるストーリーは必見です。

 

レゴシ

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(出典:『BEASTARS』)   

 

高校生のハイイロオオカミ、レゴシ君17歳

肉食で力も強いが控えめな性格で演劇部の裏方を務めている。

同級生の「ウサギ」を好きになってしまうが、恋なのか食欲なのか葛藤している。

 

静かに話す青年で、めちゃくちゃ繊細で、でもオオカミってだけで恐れられ嫌われて生きて、オオカミであることはコンプレックス、そんなレゴシ君。

 

臆病なところ、カッコ悪いところ、悩んでいるところ、とても優しいところ、全てが魅力的に感じる。決してカッコ良くはないんだけどとても魅力的なキャラクター

 

ルイ  

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(出典:『BEASTARS』)     

 

端正な顔立ちと、頭が良く、演劇部の役者長にして、肉食動物達にも一目置かれている学園のリーダであり看板スター。

草食動物である事に高いプライドを持っており、草食獣故の弱み、自分自身の弱み、肉食動物の生き餌としてしいくされていた過去、全部抱えつつも、草食獣という立場で全ての動物よりも強くあろうとする信念、完璧でいようとする強さ、かっこよすぎる。

 

ハル

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  (出典:『BEASTARS』)   

 

主人公の狼・レゴシ。その彼女である、ウサギのハルちゃん。

彼女が出てくると、一気にリアルな青春モードになって面白い。

 

男の想像する「しなやかで優しい聖母のようなヒロイン」という純真無垢なヒロインではなくて、すごい生意気で、強くて可愛くて奔放である程度遊び慣れているヒロイン

女性作家にか描けないであろう、ハルを誕生させたことは『BEASTARS』の偉業と形容したくなるほどの象徴的なキャラクター(個人的に好き)

 

ジュノ

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  (出典:『BEASTARS』)   

 

演劇部に入った1年、同じハイイロオオカミである主人公に惚れている。

しかし主人公はウサギであるハルに対し好意を抱いているため、いわゆる負けヒロイン的な立場

 

「自信過剰で自分は全てを手に入れられると思い込んでいる」評されるほど強欲で、容姿にも自信を持ち自信家、恵まれた容姿から他の部員に妬まれていたが、社交的・家庭的で明るい振る舞いで、上手く立ち回り演劇部内での信用を獲得していく。

 

ピナ 

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  (出典:『BEASTARS』)   

 

容姿端麗・女遊びが趣味・自分に絶対の自信があるピナ

『わぉ!』『僕の取り柄はルックスだけです』『なんで恋人を1匹に絞らないとみんな怒るんですか?』『モラルなんてものは僕らに何も与えてくれないじゃないですか』

などと発言する自他共に認める1年生の新入部員の美少年後輩。

 

主人公ら目上の動物を平然と侮辱するなど、最初「なんやこいつ」って思わせといて、ひょんな事から主人公にとって唯一の味方となるという、最初はいけ好かないけど、好きになっていく、いかにもオタクが好きそうなキャラ

 

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  (出典:『BEASTARS』)   

 

リズ 

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  (出典:『BEASTARS』)   

 

食札事件の犯人ヒグマのリズのはかなり良いキャラクター。

本作の一つの悪の元凶でありながらも、典型的な悪役というだけでもない。

 

自分の肉食獣としての怖さを理解し受け入れてくれたテムを思い余って食べてしまい、「種族の壁を壊せるのは捕食だけだ」という妄想で自分を正当化してる狂人

 

リズは哀れとも思うが、熟睡できないと言いつつ、事件を起こした後も平然と学園生活を送ってる時点でヤバイし、過去を美化して反芻してるおぞましさが勝る

 

ジャック

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(出典:『BEASTARS』)   

 

主人公レゴシの親友であり僕の推し、ラブラドールレトリバーのジャック

一時期唐突にジャックとレゴシの過去を描いたことで、ジャックに食札事件の犯人説が立ち込めていたけど、犯人でなくて良かった。

 

レゴム

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(出典:『BEASTARS』)   

 

レゴムは主人公レゴシのクラスメイトのニワトリ

自分で産んだ無精卵を売店に卸すバイトをしており(この世界ではポピュラー)、良い卵を提供するために日頃の運動や自己管理を怠らない。気高いニワトリ

 

無表情でストイックでちょっと意地悪だけど憎めない可愛いモブキャラ。

 

 

ゴウヒン

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(出典:『BEASTARS』)     

 

ゴウヒンは、食殺を犯した肉食の獣人の捕獲・治療を行うために笹めっちゃ食って鍛えた筋肉ムキムキの医者

腕っぷしが強くて知性がある中年のおじさんという、パンダは可愛いイメージがあるのに、それとは真反対のかっこよさと渋さを持っていて素敵なキャラ。 

 

人種差別を獣人で表現『BEASTARS』の見所を紹介(ネタバレあり)

擬人化した動物の世界を通して人間の世界にもある人種差別、多様性についている『BEASTARS』にはたくさんの見所があります。

そんな数ある見所の中でも特に注目のポイント厳選。

 

動物の持つ魅力を活かしつつ、獣人ならではの問題をフューチャー

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(出典:『BEASTARS』)   

 

肉食は肉食・草食は草食

擬人化したキャラは可愛いが、みんな仲良しそんなディ〇ニーみたいな話ではない

草食動物は肉食動物を恐れるリアルな動物の世界で、連続草食動物捕食事件が発生する

 

獣人の本能(食欲やら性欲やら)をしっかり書いてるのに生々しくないのが凄い。

獣人という形で人種差別や職業差別、金銭格差を巧く表現、そこに、性とか学生特有の青臭い感じの様々な社会問題を爽やかに描ききっている。

 

仮に獣人社会が存在したら…

確実に起こり得るであろう社会問題や、それを誤魔化し生きる大人や、つい過敏に反応してしまう若者の心を繊細にしかし深くエグりだしている

 

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(出典:『BEASTARS』)   

 

主人公のオオカミとウサギの恋模様

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(出典:『BEASTARS』)   

 

ヒロインのハルはドワーフウサギで、人懐っこく色んなオスと身体関係を持ついわゆるビッチにそんなヒロインを好きになる主人公レゴシ、その他の学生の恋愛模様も素敵

 

肉食が草食を追いかけるのは、恋なのか本能なのか…。

学生の恋愛を主軸に動物の本能的な面が見えてくるのかと思いきや、それだけじゃなく、学校と言う名の閉塞的空間、異種結婚の禁止とか、色んな社会が凝縮されている。

 

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(出典:『BEASTARS』)   

 

青春漫画でありの多様性を描いた深い世界観

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(出典:『BEASTARS』)   

 

肉食と草食が「肉食の獣が本能を抑える」ことで共生する社会

 

動物たちの特性・特質と個性と、表面的には仲が良い肉食と草食の間には大きな溝があり、同じ草食同士でも種族の違いで差別などがあるので奥が深い 

多様性と向き合うことの難しさを考えさせられ、一匹一匹が大なり小なり、様々な悩みを抱え、必死に生き方を模索してたりと、脇役も含めてちゃんと息をしている

関係性、性差による問題提起を面白く分かりやすく表しテーマが深い

 

「多様性」が叫ばれて一人歩きしつつある昨今、「BEASTARS」が描いているのは身も蓋もない現実であり、本当の優しさと強さなんだと思います。

 

タイトルの考察(演劇部)

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(出典:『BEASTARS』)   

 

『BEASTARS(ビースターズ)』というタイトルの本作だが、「BEAST(獣)+STARS(スター・)」で擬人化された獣のたちが、演劇をやっているという作品の内容に沿ったタイトルだと思ってたけど、『BE A STAR』(で「スターになりたい」なのかもしれない』

 

作品尾内容自体も、アラン・ムーア並みに肉食と草食が共存してる社会とはどういうものかってことを考察してて巻を覆うごとに凄い。

 

作者の板垣ぱるさんは刃牙の作者の娘さん? 

 

実はこの漫画の作者板垣ぱるさんは刃牙の作者の娘さん説があり、25歳という若さで「漫画大賞」を受賞、9巻時点で累計150万部、2019年アニメ化と、もし本当だとしたら父娘揃って凄い才能だ

 

ちなみに苗字が同じであること、お年が若いことから推測が広まってしまっただけなので、公式発表ではないから真偽の程は不明だそうです。

 

『BEASTARS』はこんな人におすすめしたい

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動物たちの擬人化学園群青劇、「けものフレンズ」よりドラマチックで、「ズートピア」より詩的で思慮深い感じの作品です。

 

本当にそれぞれのキャラクターの心理描写が細かいし、深い所まで潜らないと見えないような、とても奥行きがあるキャラクターばかりです。


面白いよって言われて読んだら超面白かったので、面白い漫画が好きな人は読んでみて下さい。