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感想/内容紹介 『プラネテス 』普遍的かつ深淵なメッセージ性。完成度の高いSF

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『プラネテス』の魅力を紹介していきます。

 

しがないデブリ(宇宙廃棄物)回収船に乗り組むハチマキは、大きな夢を持ちつつも、貧相な現実と不安定な自分に抗いきれずにいる。

 

同僚のユーリは、喪った妻の思い出に後ろ髪を引かれ、自分の未来を探せずにいる。

 

前世紀から続く大気の底の問題は未解決のままで、先進各国はその権勢を成層圏の外まで及ぼしている。

 

人類はその腕を成層圏の外側にまで伸ばした。

しかし、生きることーーその強さも弱さも何も変わらなかった。

 

『プラネテス』はここが魅力 

「宇宙ゴミ」(スペースデブリ)の回収業者を主役としたSF

  • 2070年、宇宙のゴミを拾うことで事故を防ぐサラリーマンの話。

スペースデブリ(宇宙を漂うゴミ)という現実的なテーマを軸に、「宇宙とは何か」「人とは何か」という普遍的なテーマまで描き、孤独と愛、国境と紛争といったテーマで描かれていて、見る人の何かに必ず刺さる。

 

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  (出典:『プラネテス』)

 

描かれいるのは私たちと同じ等身大の人間。

  • プラネテスの魅力はドラマで、宇宙はその舞台であるに過ぎない

宇宙という広大なスケールでありながら、焦点を当てているのは今の私たちの生活における苦悩と何ら変わりなく、様々な人間模様をバラエティ豊かに描き出している。

 

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  (出典:『プラネテス』)

 

  • 『月で生まれ育った少女の話』
  • 『宇宙からは国境は見えないのに宇宙でも国からは逃れられない話』
  • 『後進国が宇宙服づくりに挑む』

  • 『妻の形見を宇宙で探し続ける夫』
  • 『宇宙で死にたかった男と宇宙で生まれた子供』
  • 『テロリストが宇宙から見た地球…』

 

など、宇宙が舞台のゴミ拾い業をメインに様々な人種、世代、立場の人間、様々な角度から1話完結形式でエンターテイメントに迫る展開。

 

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  (出典:『プラネテス』)

 

全4巻とは思えない圧倒的な話の密度。

  • 読後に何かしらの余韻を残してくれるSF漫画の傑作。

全4巻なのでサクッと読めるけど内容は濃い。時折引用される宮沢賢治の詩。

 

宇宙開拓史の最先端を走れるなら、前のめりに死んでも構わないという主人公が、「仲間の大切さ,人間の愛に目覚め」、最後に全人類に、読者に伝えたいことって一連の深い内容が全4巻でミッチリ詰まっている

 

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  (出典:『プラネテス』)

 

 

単行本▼ 

 

まとめ 

 最後までご覧いただきありがとうございます。

 『プラネテス』を紹介しました。

 恐らく僕が読んだSF漫画で最も印象に残っている作品です。

人間とか愛とか、色んなことを考えさせられる。近未来の宇宙を舞台にしたSFである一方で、そのテーマは夢や成功や自己実現や愛といった個人の葛藤を描いている傑作

興味があれば読んでみて下さい。