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感想/内容紹介『テガミバチ』手紙と人の思いを届ける、世界観が美しいファンタジー

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『テガミバチ』の魅力を紹介していきます。

 

まずはあらすじから▼

夜が明けることのないAG(アンバーグラウンド)という名の地。

首都を照らす人工太陽の光も届かない危険な土地で人々のテガミを届ける仕事があった。

 

命を賭してテガミに託された“こころ”を運ぶ彼らを、人はテガミバチと呼んだ!

 

『テガミバチ』の魅力を紹介していきます。 

夜が明けない世界で「こころ」を届ける郵便配達人「テガミバチ」

舞台は夜が明けない街アンバーグラウンド。首都の人工太陽の光の届かない街で、命をかけて「テガミ」に込められた「 こころ」を運ぶテガミバチと呼ばれる者たちのお話

 

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(出典:『テガミバチ』)

 

日が昇らない暗闇の世界に生きる人々。

とても幻想的で切なく優しい物語にのめり込める。

小さなテガミバチの成長と人工太陽の謎に迫る物語

 

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(出典:『テガミバチ』)

 

ストーリーに絵柄、斬新な世界観、心温まる雰囲気の作品

【心】というテーマを題材に、その手段として手紙を扱うところが、ありそうでなかった斬新な設定、作者がイラスト展を開くだけあって画力はかなり高く、読むと心が温まるストーリーが多い反面ダークファンタジーなので、少しエグい話もある

 

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(出典:『テガミバチ』)

 

文庫版の表紙のクオリティが素晴らしく、繋がる表紙は勿論、発色具合とかカバーの質感とか本全体でテガミバチの世界観を表現おり、細部まで作者のこだわりが見れる

 

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  • 心を弾丸にする心弾銃とか、心を喰らう鎧虫

鎧虫は人の心を食い、その被害は後を絶たない。 

鎧虫を倒すためには「心弾」と呼ばれる「こころ」を弾丸にして打ち出す発射する銃で、鎧虫の弱点に向けて発射する必要がある。 

「心弾」は撃ち過ぎるとこころを無くす。  

 

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(出典:『テガミバチ』)

 

感動作であり、実は伏線や謎解き漫画

舞台の国の成り立ちと主人公達の仕事との関係が意外だったり、主人公と主人公の尊敬する人の目指すものがまさか…という感じで、伏線も秀逸。

これまでも数々の漫画の中で、世界を引き受けた主人公というのはいましたけど、本作の主人公の成長と生きざまを読んで、いい年こいて感動できる漫画です。

 

原作▼

 

まとめ 

最後までご覧いただきありがとうございます。 

『テガミバチ』を紹介しました。

絵が非常に細かく、世界観も素晴らしい。ストーリーに涙を流すこともあり、空間的な表現が感動をより一層かきたてられるファンタジー作品です。

興味があれば読んでみて下さい。 

感想/内容紹介『魔法使いの嫁』人外×少女を中心とした現代魔法ファンタジー

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『魔法使いの嫁』の魅力を紹介していきます。

 

少女を金で買ったのは、ヒト為らざる魔法使い――……。

羽鳥チセ15歳。身寄りもなく、生きる希望も術も持たぬ彼女を金で買ったのは、ヒト為らざる魔法使いだった……。 

 

『魔法使いの嫁』はここが魅力

「人外×少女」孤独を抱えた少女と人外の魔法使いの物語。

  • 『世界の美しさを識る物語』が話の根幹。

親に捨てられた女の子が奴隷として売り飛ばされ、頭が骨+角の生えた人外の魔法使いに弟子兼嫁として買われ、一緒に暮らしながらお互いに足りないモノを埋めたり

生きることを投げ出した少女が自分を虐げていた世界が美しいものと識っていく話。

 

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  (出典:『魔法使いの嫁』)

 

綺ほのぼの系かと思いきや、重々しい展開が多かったり、女が魔法の世界において、人間の世界ではありえない体験や生き物と出会い、成長していくのが見所で面白い

最初は警戒心バリバリの主人公ちゃんがだんだんデレていく展開にご飯三杯

 

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  (出典:『魔法使いの嫁』)

 

チセを引き取ったエリアスは外見からして非人間的ながら、妙に愛嬌がある辺り、「DEATH NOTE」のリュークを彷彿とさせる。

 

神秘的な世界観と綺麗な絵で優しく包み込んでくれるような作品

  • 繊細な心の機微、作り込まれた世界観世界観がとてもきれいで落ち着く

ベースとして『ハリーポッター』よりも『ゲド戦記』の世界観、というより魔法使いのしきたりや哲学の方が雰囲気が近い。

絶滅しかけの魔法使いという存在や、妖精やドラゴンや吸血鬼など、ヨーロッパの妖精たちや人外たちがわんさか出てきて世界観の構築がべらぼうに魅力的 

 

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(出典:『魔法使いの嫁』)

 

原作▼ 

 

まとめ 

最後までご覧いただきありがとうございます。

『魔法使いの嫁』を紹介しました。

コミュ障男女のギクシャクした恋愛の過程を厨二的なメタファーモリモリで描いた物語です。そして英国調のファンタジックな世界の描写がとても丁寧で引き込まれます。

興味があれば読んでみて下さい。

感想/内容紹介『ブラックナイトパレード』サンタに内定をもらった22歳フリーターの話。

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『ブラックナイトパレード』の魅力を紹介していきます。

 

クリスマスを一人むなしくコンビニバイトに費やした日野三春は、その夜、黒いサンタ服の男に遭遇する。

 

「悪い子の所には、黒いサンタがやって来る」そう語る男に「悪い子」だと告げられた三春は、突如、サンタの袋に“捕食”され…!? 

 

気づけばそこは、世にも奇妙なサンタの会社!! 

 

悪い子は、サンタのために強制就労!? 

手厚い待遇で可愛い同僚もいるけれど、この仕事夢(ホワイト)か悪夢(ブラック)か!!?

 

『ブラックナイトパレード』はここが魅力 

ブラックなサンタクロース会社に就職させられてしまった男

  • 欧州のサンタの風習に、日本のブラック企業を掛け合わせたコメディ。

クリスマスに悪い子の所には黒いサンタがやってくる。

そしてブラック企業に就職させられる。

コンビニ定員の主人公が、廃棄のクリスマスケーキを万引きしたことから、子供をがっかりさせる「黒サンタ」としてスカウトされ、ブラックサンタの会社に内定した青年のお話。

 

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(出典:『ブラックナイトパレード』)

  

  • コンビニバイトでくすぶっている主人公の成長物語。

明るいだけのギャグ漫画ではなく、登場人物たちがサンタになったのには、それぞれ深いワケがあり、「それぞれの正義がある」みたいな展開次の巻への期待が高まるお話

サンタを目指して切磋琢磨する個性的な同僚にも目を離せない

 

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(出典:『ブラックナイトパレード』)

 

荒川アンダー ザ ブリッジ中村光さんの作品

  • 単純に「面白い」という理由で読み返したくなる。

「聖☆おにいさん」と同じ中村光さんですが、ギャグを盛り込みつつもストーリーもちゃんとして、ギャグとシリアスの配分が絶妙で、独特の想像力を駆使し展開される中村光ワールドの中にも愛情が実感できる。

 

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(出典:『ブラックナイトパレード』)

 

普通に読んで伏線の凄さ味わって欲しい

  • クリスマスネタがこんな風になるなんて天才過ぎる。

想像のの斜め上をいくコメディ全開で笑って読んでいると、最後の最後に泣かされたり、結構ストーリーに謎が隠されてたり、、展開が読めずゾクゾクする。

 

大筋も細かい話もほんとに綿密に練られてるから二巻だけでも読み応えがかなりあり、毎回毎回伏線回収があってストーリーが作品として完成されてる感が凄まじい

 

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(出典:『ブラックナイトパレード』)

 

原作▼ 

 

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

『ブラックナイトパレード』を紹介しました。

聖☆おにいさん、荒川アンダーザブリッジでお馴染み中村光先生の新作です。

遅行性ですすが奇想天外なストーリーと世界観が本当に素晴らしい作品です。

興味があれば読んでみて下さい。

感想/内容紹介『ドリフターズ』世界各国の歴史上の人物達が異世界で国盗り合戦

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『ドリフターズ』の魅力を紹介いていきます。

 

紀元1600年、天下分け目の関ヶ原……

敵陣突破の撤退戦「島津の退き口」「捨てがまり」で敵将の首を狙うは島津豊久!! 生死の狭間で開いた異世界への扉……

 

現在では無い何時か、現実では無い何処かへ、戦国最強のサムライは、新たな戦世界へ招かれる!! 

 

『ドリフターズ』はここが魅力

歴史上の色んな有名人たちが異世界に飛ばされ戦い続ける物語

  • 「fateっぽい、厨二」設定だけでそそる、異世界バトル漫画

 

主人公は関ヶ原で死んだ島津豊久

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(出典:『ドリフターズ』)  

 

エルフ、ドワーフ、ドラゴンのいるおなじみのファンタジー界に、島津豊久と織田信長、土方歳三ら古今東西の歴史上の英雄たちが異世界で繰り広げる戦いを描いた作品

 

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(出典:『ドリフターズ』)

 

  • 伝説のエースパイロット菅野直や新選組も登場

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(出典:『ドリフターズ』)

 

伝説のゼロ戦乗り、調べれば調べるほど好きになる魅力のある空の神様。

モデルは実在した菅野直、大日本帝国海軍のエースパイロットで、士官クラスでありながら、超天才級の空戦技術を持ち愛機は紫電改。

 

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(出典:『ドリフターズ』)  

 

他の異世界転生系の多くと違って並外れている部分は、実際に信長ら「思考の差異者」達が別世界の思考と理論をこのファンタジー世界に持ち込んだ結果

よくも悪くも取り返しのつかぬ混沌を引き起こしていく過程の面白さがある。

 

一癖や二癖どころではない「聖杯戦争」

歴史上の人物たちを次々とぶちこんでくる怒涛の展開に

「世界中のやべえ奴らが時代、国を越えて一堂に会したらどうなるか?」という誰しもが子供の時にした妄想を、この作品は具現してくれている。

 

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(出典:『ドリフターズ』)  

 

  • 国盗りとか和平交渉もやる戦争モノ

魅力的なキャラにワーキャーするのも良いが、人種、文化、時代、思想などの違いからくる発想の違い、行動の違いの面白さがキモ

そしてやつらを二陣に配する戦略的な物語の構造の巧みさ、どう転んでも面白くなる予感しかしない。天才の所業。

 

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(出典:『ドリフターズ』)  

 

ヘルシングとはまた違う雰囲気だがヒラコー節は健在!

  • (平野耕太) ヘルシングで有名な平野さんの新作。

厨二病を大鍋で三日三晩煮詰めたような作品で刺さる人にはひたすら刺さる。

『HELLSING』と同様に、黒を活かした独特の絵柄に一つ一つの台詞がめちゃくちゃ格好よく、一つ一つの闘いの規模が馬鹿でかくて楽しい。

 

「HELLSING」に関する記事はこちら▼

 

原作▼ 

 

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

『ドリフターズ』を紹介しました。

異世界前世知識アリ転生国盗り系の最高峰。このジャンルは根強い人気あるけど、これに敵うものは早々ない、設定から厨2まみれで展開過ぎてやばい。 

オタクにはこれを進めると大体ハマる。是非読んでみて下さい。

感想/内容紹介『預言者ピッピ』近年で最も手塚治虫の世界観に接近している傑作

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『預言者ピッピ』の魅力を紹介していきます。

 

 「つまりぼくら、人類の未来をすべて計算しつくしちゃったんだ」究極の頭脳が紡ぎ出す預言は福音か、それとも……?

 

ピッピは地震を予知し、災害から人類を救う為に開発されたロボット。

親友・タミオとともに成長していくピッピは、衝撃的な事件をきっかけに自ら活動を停止してしまう。

 

そして再び目覚めたピッピが語る畏るべき預言とは……

 

『預言者ピッピ』はここが魅力

ピッピは地震を予知するために作られた人型PC

  • ハードSF、未来予知モノとでもいおうか。よくできた人物設定にテーマ性

超未来まで完全に予知できるコンピュータが存在したら…という話

災害を予知するために生み出された人型ロボット・ピッピは、博士の息子・タミオと一緒に生活することで世の中のことを学習していく。

予知精度は数か月以内の大地震を予知するまでになっていき、そしてある日、ピッピはタミオの死を予言してしまう。そしてそれが当たってしまう。

 

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(出典:『預言者ピッピ』)

 

オーバーテクノロジーによって持たらされるロボットの予知により、人間の倫理までもが崩壊していくハードSF。

SF好き・サブカル好き・にあてはまるのに読んでなければその分人生損した!

と思わせるほどの一冊。個人的に今世紀でも屈指の作品です。

 

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(出典:『預言者ピッピ』)

 

手塚治虫の領域に届くと言っても過言ではな傑作

物語への入り込ませ方がすごく上手くて没入感が半端ない

手塚・藤子SFに通じる深いテーマ性と、「自由意志」や「進化論」、「人工知能」「高位存在」などの哲学的題材、謎に謎を積み重ねて突き進む圧倒的ストーリーの傑作。

 

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(出典:『預言者ピッピ』)

 

王道SFなんだろうが目隠しをされたまま何処へ連れて行かれるのか分からない興奮がある。今の時代で1番手塚治虫作品に近いってか超えた作品だと思う。

 

唯一の難点は数年に1冊しか出ない事3巻はいつ出るのか

今のところピッピ以外は全部現実の設定なので共感しやすいですが、3巻以降は1,2巻とはまるで違う作りにせざるをえないので、3巻以降が本当の作者の腕の見せ所。

なお出ない模様…

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第1話の初出が90年代後半、第1巻が2007年、第2巻が2011年。3巻はいつ出るんだ…

一生読めないかもしれないが、長生きして待とう。 

 

ストーリー的に盛り上がったまま未完。2011年に大幅な書き下ろしを加えて2巻が発売されたが、ここでも完結していなかった。

 

原作▼ 

 

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。 

『預言者ピッピ』を紹介しました。

僕の中での今世紀ベスト漫画。知的好奇心を極限まで刺激する、手塚作品クラスの風格を感じるSFです。買って後悔などしないはずです、是非読んでみて下さい。

感想/内容紹介『どろろ』手塚治虫が遺した傑作漫画

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『どろろ』の魅力を紹介していきます。

魔神にからだの四十八か所をうばわれた少年百鬼丸!

安住の地を求める百鬼丸には、常に妖怪がつきまとうのだった!彼の刀をねらう奇妙な相棒、どろろをくわえて妖怪退治の旅が始まる!

 

『どろろ』はここが魅力

主人公の百鬼丸が12体の魔神を倒して自分の身体を取り戻していく

飢饉と疫病、鬼神と化物が跋扈する戦乱の世が舞台。

欲の深い親父が生まれたばかりのわが子を犠牲に契約した魔神に身体の四肢五感や、十二部位の48パーツを持っていかれ、不具者として生まれた赤子が、ほぼ全身義体で、生まれる前に自分を引き裂いた魔神たちを倒して、自分の身体を取り戻す旅を始める物語

 

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(出典:『どろろ』)

 

身体を取り戻す代わりに他の大切な何かを失っていく過酷さがとても良い…。

 

タイトルの「どろろ」は主人公でなく相棒となる少年

渦中の人物である百鬼丸ではなく、それに付き添う乞食小僧の「どろろ」をタイトルにして、ひと捻りしているのが面白い。 

百鬼丸、どろろのコンビで役割がハッキリしており、ストーリーに無駄がなく

暗い世界で百鬼丸の側にいてくれるどろろの明るさが救い

非情な修羅の道を征く盲目な彼の目に映る世界、正義や道理を幾重にも重ねた深い作品

 

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(出典:『どろろ』)

 

戦いを経るごとに主人公が人間性を獲得する

  • 人間性が希薄な頃の主人公の方が、魅力的で清々しい

恐らく数ある漫画の中でも特に境遇の過酷な主人公だろう。

視覚も聴覚も無いままで生きてきた百鬼丸の無機質な陰の部分が上手く表現されていて、本来ならこんな風になってしまうんだろうと妙に納得させられる。

 

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(出典:『どろろ』)

 

薄れていく超越性と取り戻していく人間性のジレンマが描かれていて。

物語が進むにつれほとんどの人間性を失っていくのが痛々しくも感じ、普通の人になりたくて始めた事なのに、かえって業が重くなっている描写は、切なくなくも感じる。 

 

原作の百鬼丸は少年漫画の兄貴分主人公って感じで、こうした「次第に人間性を取り戻していく虚ろな青年」というアニメ版の人物像とは、ある意味対照的な造形。

 

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(出典:『どろろ』)

 

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(出典:『どろろ』)

 

原作▼ 

 

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

『どろろ』を紹介しました。

百鬼丸の人間的な感情と、魔物に奪われて失ってしまった人間性、また苦悩と煩悩、失ってからわかること、色々な題材がある作品です。

個人的に手塚治虫の作品の中でも「現代でも確実に通用する」一作だと思うので、興味があれば読んでみて下さい。

アニメ【進撃の巨人】57話〔3期20話〕!感想・考察:グリシャの過去と外の世界

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突如現れた巨人により、滅亡の危機に直面した人類。そんな巨人を駆逐すべく立ち上がった一人の少年の物語も気づけば57話

僕は原作勢なのでアニメは放置していたのですが、あまりにも高いアニメのクオリティーに魅せられ、今はのめり込むようにし視聴しています。

 

今回の第57話『あの日』から急激に話の展開が変わるので乾燥記事を書いてみました。

最後までお付き合いください。

 

原作▼ 

 

面白いダークファンタジー漫画は下記の記事でまとめています。

 

第57話『あの日』

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(出典:『進撃の巨人』)

 

エレンの父・グリシャが残した本には、彼の記憶が綴られていた。

まだ幼い少年であったグリシャは、ある日突然に、この世の真実と向かい合うことになる……。

 

ストーリーと感想

明らかになっていくエレンの父グリシャ・イェーガーの壮絶すぎる人生

子供の頃、立ち入り禁止の飛行船の所に無断で入り、制裁、一緒に来ていた妹は先に帰れと伝えられ、帰ったと思われたが、家には妹はおらず翌日川辺で死体で発見される。

 

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(出典:『進撃の巨人』)

 

グリシャの心は妹が犬に殺された時に死んだのだと思う

それからずっと誰も愛さずに生きてきたんだけと、クルーガーに人を愛せよと促され、壁内で家族を持ち、愛したが故に自滅の道を歩む

 

もっと言えばグリシャが妹を喪った事を「世界が間違って」いるのではなく自分を責めて自省していれば(非常に難しい)

或いは飛行船を見たいと思っていなければ、ジークもエレンも生まれていなかっただろうからこの物語は存在していなかった事になる

 

それが後にグリシャがクルーガーに言われたセリフ「お前の始めた物語」なんだろうなと、確かにこれは…グリシャが始めた物語だわ…ふさわしい… 

 

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(出典:『進撃の巨人』)

 

妹が自分の選択で死んで、息子に裏切られ親にも見捨てられ、妻と子供を巨人にされ、レイス家を虐殺し、また妻が死に、最期は息子エレンに自分を食わせる…という…

グリシャの漫画史に残る壮絶&人生。

 

物語が進むたびに作者の天才的すぎる構成力

前回地下室に向かうまでの流れは感慨深いものがありました。

"壁の中とそれ以外"という極端な進撃の巨人の世界観の中で、散々"到達点"とされてきた壁の外の世界が、実は現代の文明を"出発点"にしていたという構成力。

 

アニメの演出も素晴らしく、1話からの時の流れがザーッと押し寄せてくるような、とにかく心震える回でありました!

 

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(出典:『進撃の巨人』)

 

そして地下室で世界の真実が明かされて以降、進撃は流れ変わっていく

エレンのお父さんの過去や、過去20巻分の伏線めっちゃ回収してくれて、すべてが一本に繋がっていく。

 

この作品に初めて触れた当時こんな深みのある膨大な作品になるとは思わなかった。 

巨人がデカいとか、奇行種が気持ち悪いとかそういう漫画だったのに、『タイトルの意味』、『エレンのお母さん食べた巨人の正体』、『2000年後の君へというサブタイトル』、伏線の回収が凄まじく、物語が進むたび面白くなる。

 

もう一方の側面から物語をなぞり、『理不尽な恐怖の対象でしかなかった巨人達の悲しい物語』が明らかになり、過去から現在へと一本の道筋が明らかになる。

 

歴代の漫画の中でも、しっかりと伏線を回収するプロットのクオリティの高さは異常

話が進むたびに物語における視点の多重構造の手本となる作品へと仕上がっていく。
 
作者の物語の構成力に感服します。 
 

伏線回収が秀逸漫な画は下記の記事でまとめています。

 

感想/内容紹介『魔女と野獣』 金髪美少女と黒髪オールバックが魔女と暴力沙汰する漫画

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『魔女と野獣』の魅力を紹介していきます。

 

舞台は“魔女”が人々の崇拝を集める街――。

 

そこに現れたのは、棺桶を背負う男と、獣の目をした少女。

彼等の求める獲物は“魔女”、そのただ一つ。

悪しき“魔女”と飢えた“野獣”が出会う時、華麗にして苛烈な戦いの幕が開く! 

 

『魔女と野獣』 はここが魅力

"魔女"と、"魔女"を狩る組織との対立を描くダークファンタジー。

  • 魔女に呪いをかけられて、それを解くために旅をする野獣。

己に呪いをかけた魔女に復讐する……

でも顔も名前もわからないから出会った魔女を片っ端から殴っていく

復讐という執念から魔女討伐までがある種のカタルシス。

そして魔女達の悪辣さも凄まじく、ダークな厨二ファンタジー

でも顔も名前もわからないから出会った魔女を片っ端から殴っていく冒険譚

 

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(出典:『魔女と野獣』)

 

主人公が「復讐は楽しい!」って公言してる!

  • 主人公とは思えない性格悪そうな二人を軸に物語が展開!

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(出典:『魔女と野獣』)

 

世界観も良いけど、復讐に対する考え方がイカす。

乱暴でクールで、目つき悪くてでもかっこいい、野獣のような目と性格を持つ暴力気質な口の悪い金髪少女と、棺桶を背負ったやれやれ系魔術師2人組が、魔女を獲物として追う復讐劇、お為ごかし無く自分の為に復讐する展開が胸アツ過ぎて厨二

 

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(出典:『魔女と野獣』)

 

口の悪くてすぐ手が出る女の子とか、オールバックの頭脳派男性とか、クールな女の子が抱く純粋な愛情とか、キャラ造形がとにかく最高

 

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(出典:『魔女と野獣』)

 

圧倒的な画力に重厚な世界観!

絵を見るだけで滾る漫画は少ないですが、その数少ない漫画の一つだと断言できる

絵が超きれいなのにアクションがわかりやすく、迫力もある。

1巻では情報を出し惜しみしてるのか、設定が判断しにくいので頑張って継続して読んでほしい。クセの強い主役のコンビを、徐々に好きになっていく。

 

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(出典:『魔女と野獣』)

 

前半戦は説明を丁寧にしつつ進め、後半戦に入り、言葉に頼らず絵の地力で語る。

何より筆致が凄まじい。この作者の想像力と画力がマッチして描かれた、今一番推したいダークファンタジー。

 

単行本▼ 

 

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

『魔女と野獣』 を紹介しました。

「東京喰種」とか「鋼の錬金術師」とか「CLAYMORE」みたいな世界観のダークファンタジーが好きな人にオススメ。興味があれば読んでみて下さい。

感想/内容紹介『Ubel Blatt』裏切られた英雄の壮大な復讐劇が描かれてるダーク・ファンタジー

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『Ubel Blatt』の魅力を紹介していきます。

 

黒い剣が唸る時、立ちはだかるものは全て粉砕される…! 

超絶なる剣技を持つ、謎の少年ケインツェルの目的とは? 

七英雄に討たれたはずの“裏切りの槍”との戦い――

その果てに明かされる驚愕の真実。

 

『Ubel Blatt』はここが魅力

反逆者の汚名を着せられた主人公が、裏切り者の元仲間に復讐する

世界を守ったとされる七英雄が治める国が舞台

共に戦った仲間達に裏切り者の汚名を着せられ、集団で半殺しにされた主人公が自分の武勲を横取りし、今や英雄扱いされているかつての仲間に復讐する話。

復讐モノなんだが設定の凝り方が最近では珍しい王道の構成の作品。

 

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(出典:『Ubel Blatt』)

 

ただ自分の復讐のために動き続けてる主人公の立場が泣ける 

  • 復讐の中で葛藤に揺れる主人公とか、ダークファンタジー垂涎もの

重大な使命を果たした後、仲間に裏切られ、裏切りの汚名までも被せられ、蘇った身体で復讐へと向かう傍ら、自らの正義を貫き帝国の闇と戦うその姿は英雄そのもの

しかし自分の目的は「英雄殺し」であり、自分はこれから世の中を混乱させと分かりつつ、己のやってることが悪だと分かりつつ、復讐の目的のために進み続ける。

 

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(出典:『Ubel Blatt』)

 

主人公側、七英雄側それぞれの人間が、その背景も含めて比較的丁寧に描かれているので、物語に厚みもあり、楽しめるかと思います。

 

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(出典:『Ubel Blatt』)

 

厨二爆発最凶ダークファンタジー

古きよきファンタジー好きなら胸躍るぐらい丁度良い技術設定に、世界観に規模のデカい世界観とそれに負けない作画、ベルセルクが好きな人、あるいはベルセルクほど激しいエログロは無いダークファンタジー読みたい人におすすめ

ファンタジー系厨二病患者はみんな読もう

 

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(出典:『Ubel Blatt』)

 

単行本▼ 

 

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

『Ubel Blatt』を紹介しました。

本格的な洋風のダークファンタジーとしておすすめの漫画です。

初巻の第0巻が纏まっている上に世界観入門的な話なので、これで合う合わないを決められます。興味があればまずは0巻をネタバレ無しで読んみて下さい。